加齢と同時に進んでくる白髪ですが、白髪の改善には漢方も効果があることをご存知でしたでしょうか。
漢方の世界においては、髪の毛は人間の体と同じように考えるということが一般なため、様々な漢方薬が白髪の改善のために生み出されています。
そもそも漢方はいまから2,000年以上も前から中国で続いている伝統医学に、日本でも続けられてきた医学の知識を組み合わせたものです。
同じアジア人の体に合わせて生み出された漢方は体だけでなく、髪にとっても効果があるとされています。
そんな漢方は白髪の改善にも効果があるとされていますので、今回は漢方について深く掘り下げてみましょう。
漢方の世界における白髪の原因とは
漢方の世界では、おおきくわけて3つの要因が白髪の原因になっていると考えられています。
この3つの原因を理解し、それに有効な漢方薬を使うことで白髪の改善が見込めます。
まずはじめに、漢方の世界で「血虚(けっきょ)」と呼ばれる現象が白髪の原因とされています。
血虚は読んで字のごとく、血液が不足している状態のことを指します。
具体的には、頭皮や髪に酸素や栄養を運ぶための血液が不足していると、白髪になりやすくなるということです。
ふたつめは「腎虚(じんきょ)」です。漢方の世界で腎虚は、腎臓を始めとする内蔵の働きが不完全な状態を指します。
内蔵が本来の働きを出来なくなることで、内分泌系や免疫力が劣ってしまい、結果的に白髪が増えてしまうのです。
最後に「気虚(ききょ)」です。これは気という文字が示すように、気力のことを指しています。つまりは、漢方の世界においてもストレスが白髪の原因になることを現しています。
血虚、腎虚、気虚の3つが漢方の世界で白髪の原因と考えられ、これら3つに効果的な漢方を使うことで白髪が改善できるのです。
白髪の改善に効果的な漢方とは
では、具体的にはどのような漢方が白髪の改善に効果的とされているのでしょうか。主な漢方を見てみましょう。
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は、血流を良くする効果があるとされ、血虚の改善が見込めます。
加えて冷え性や、生理痛などにも効果的です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、筋肉が少ない女性に向いており、血流をよくする効果があるとされています。婦宝当帰膠と同様に血虚に効果的でしょう。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は腎虚に効果があるとされ、加齢に伴う現象ほとんど補うことが可能です。
気虚を改善するには、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が効果的です。いずれも体力がなく、胃腸などが弱い人向けのため、気力の改善が見込めます。
白髪の改善に漢方を使うことを検討しよう
- 白髪には漢方が効果的ということを知る
- 漢方の世界で白髪の原因がどのように考えられているかを理解する
- 白髪の改善に効果的な漢方の種類を知る
- 漢方は白髪だけでなく体にも良いことを知る