白髪も気になるけど、髪が細くなってボリュームが無くなってきた。
抜け毛が増えて何だか髪が薄くなった気がする。
などと髪に関する悩みは尽きませんよね。
今回は、白髪と抜け毛が同時に改善できないかを探っていきたいと思います。
目次
白髪と抜け毛の原因は同じ?
結論からいうと、白髪と抜け毛になるメカニズム(仕組み)は異なりますが、共通する原因はいくつかあります。
どのようにして白髪になるのか、どうして抜け毛が増えてしまうのか、それぞれのメカニズムを確認し、原因と改善方法をみていきます。
白髪になるメカニズム
キーポイントは 「メラニン色素」
髪はでき始めた時点では色がついていない透明な(白い)状態です。
髪の毛がつくられる過程で、メラノサイト(色素細胞)の働きによりメラニン色素が髪に定着し、黒や茶色の髪になります。
メラニン色素はメラノサイト中にある酵素(チロシナーゼ)と食物に含まれるチロシンという物質が反応することで生成されます。
チロシンの摂取不足や、メラノサイトの機能が低下する時、または、髪をつくる元である毛母細胞のシステムが狂い、メラニン色素を受け入れることができなかった時、髪に色がつかず白髪として生えてきます。
チロシンは、チーズと豆腐に多く含まれています。
このような食品を意識して取り入れてみてはいかかでしょうか。
抜け毛が増えるメカニズム
キーポイントは「ホルモンバランスの乱れ」
女性も男性も、女性ホルモンと男性ホルモンを併せ持っています。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、髪の成長を促し、成長期間を持続させる働きがあります。
出産、ストレス、更年期障害などが原因で女性ホルモンの分泌が減ってしまうことがあります。
そのためホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になった時に抜け毛が増えてしまいます。
血液の流れにのってきた男性ホルモンのテストステロンが、酵素(5αリダクターゼ)と結びつきジヒドロテストステロンに変化します。
このジヒドロテストステロンが、毛根にある受容体に成長をやめるようシグナルを送ります。
すると毛根に栄養を送る必要がなくなるので、血流が悪くなり、髪が育たず抜け毛を誘発します。
また、皮脂腺にある受容体とジヒドロテストステロンが結合し、皮脂をつくるよう指示をだします。
増加した皮脂も毛が抜ける状態を助長します。
白髪と抜け毛を防ぐ共通改善ポイント
白髪と抜け毛のメカニズムは違えども、同じ頭皮に生える髪に違いはありません。
ここでは、共通して気をつけたい改善ポイントをお伝えします。
血行をよくする
酸素や栄養分は血液にのって体中に運ばれます。
肩や首が凝っていると血流が滞りがちになり、頭皮への栄養分の供給が疎かになってしまいます。
適度な運動や肩・首のマッサージで頭皮への血行をよくしていきましょう。
頭皮マッサージをする
柔らかい頭皮は血の巡りもよく、メラノサイトや毛母細胞に血液が届きやすくなります。
反対に、硬い頭皮だと血流が滞りやすく、栄養をうまく届けることができません。
こめかみから頭頂部に向かい指の腹を使ってマッサージをして、柔らかい頭皮をめざしましょう。
睡眠をしっかりとる
寝ている間に細胞の修復や生成が行われます。
特に22時~2時は成長ホルモンが多く分泌されるので、しっかりと睡眠をとりたいところです。
頭皮に直接あたる枕カバーはこまめに交換し、心地よく眠りたいですね。
ストレスを解消する
過度なストレスは、自律神経が乱れ毛細血管が収縮してしまうため、血流が悪くなります。
その結果、頭皮に十分な栄養分を送れなくなり、白髪や抜け毛につながります。
体を動かしたり、好きな趣味に没頭したりと、ご自身なりの方法でストレスを溜めこまないようにしてください。
バランスの良い食事
体の細胞の活性化には栄養分が必要です。
無理なダイエットや偏った食生活をしていると、髪に十分な栄養が届きません。
バランスのとれた食事をとるよう心掛けてください。
紫外線に気をつける
顔や体同様、頭皮も紫外線からダメージを受けます。
紫外線によりメラニンを作る細胞が悪影響を受けると白髪を引き起こし、髪に栄養分をおくる毛乳頭が悪影響を受けると抜け毛につながります。
日傘や帽子、髪用のUVカットスプレーなどを使用し、紫外線から頭皮を守りましょう。
ヘアケア製品を見直す
洗浄力の強いシャンプーを使っていると、必要以上に頭皮の皮脂を落とし地肌や髪が乾燥します。
また、強い薬剤の白髪染めも頭皮にダメージを与えます。
健康な髪は健康な地肌から生えてきますので、頭皮と髪に優しい製品を検討してみてください。
白髪と抜け毛を改善するには
- 白髪と抜け毛で共通する原因はある
- 白髪になるのはメラニン色素不足
- 抜け毛が増えるのはホルモンバランスの乱れから
- 白髪と抜け毛を防ぐには血行とバランスの良い食事が大事