白髪がどんどん増えてきて気に仕方がないという方たちに、実はある共通点があることをご存知でしょうか。
とくに女性に集中していることなのですが、それこそが今回ご紹介するテーマです。
白髪が増え始めた人に共通することこそ「鉄欠乏症性貧血」です。
ごく簡単に言えば、貧血体質ということなのですが、この貧血と白髪には深い結びつきがあります。今回は、白髪の改善と貧血の関係性を見てみましょう。
貧血と白髪の関係性
日本鉄バイオサイエンス学会の調査では、日本人の8%が鉄欠乏症性貧血で、40%は鉄欠乏症性貧血の予備軍とされています。
日本人女性の半分は貧血体質であることの裏付けなわけですが、鉄欠乏症性貧血の疑いがあると白髪になりやすい体質になってしまいます。
これは、鉄欠乏症性貧血が体全体で酸素不足の状態を作り出してしまい、結果的に頭皮や髪に送るべき酸素を送れない状態に陥ってしまうことを意味しています。
体全体が酸素不足のため、栄養を体中に送れずに、頭皮や髪の毛が栄養不足になっているという現象なのです。
貧血体質を改善し、白髪も改善
健康的な髪を作り出すのは「メラノサイト」や「毛母細胞」が中心ですが、これらに十分な栄養が届かないと、細胞は活性化できずに髪の毛を黒くできないまま、白髪の状態で髪が伸びたり、そのまま抜け落ちたりするのです。
つまり、白髪を改善するには酸素不足の原因である鉄欠乏症性貧血を改善する必要があると言えるでしょう。
そのためには、日頃から自身が貧血状態になっていないかを把握しましょう。
まずは、下まぶたの裏側をチェックしましょう。
下まぶたの裏側が赤色またはピンク色であれば健康的ですが、白っぽいと貧血状態にあると判断していいでしょう。
さらには、頭皮が固くなっていたり、フケやかゆみの発症、抜け毛が多い場合も貧血を疑うべきです。
いずれの症状も致命的というわけではありませんが、ご自身の体から発せられる「警告信号」と捉えるようにして、以下の対策を取ることをおすすめします。
貧血を防いで白髪の改善を図る
やはりバランスが取れた食事を続けることが一番です。
しかし、現実的には難しいでしょうから、鉄欠乏症性貧血に効果的な食材を覚えて、意識的に摂取する癖をつけておくことをおすすめします。
鉄欠乏症性貧血には鉄分の摂取が肝心です。
レバーをはじめ、大豆や海草類などからも摂取可能です。具体的には、1日のうちに納豆50g、ゆで卵1個、野菜炒め一皿、ワカメが入ったお噌汁1杯、牛肉のひれ100gが目安です。
加えて、鉄分に限らず「亜鉛」も忘れてはいけません。
亜鉛は酵素を構成し、その酵素がアミノ酸を作り出します。このアミノ酸に亜鉛が不足していると、壊れやすい赤血球が生成され、結果的に鉄欠乏症性貧血になりやすくなります。
白髪を改善したいなら原因となる貧血体質を治そう!
- 貧血と白髪の関係性を理解する
- 貧血体質の改善は白髪の改善に繋がる
- 大切な成分は鉄分と亜鉛の摂取